趣味で集めたシンセは、壮大な構想の下、複雑に配線されては、切り離され、現在は、まともに音が出ない状態で、かなりの期間放置されています。
そんな中、久しぶりに制作依頼があり、迷わず手にしたのはYAMAHA QY100。
音楽制作はホントの趣味です。
才能も無いので、ひたすら機材に頼ります。
そんな輩に最適な音楽制作ツールがYAMAHA QY100。残念ながら販売終了品です。
https://jp.yamaha.com/products/music_production/music_sequencers/qy100/index.html
QY100の先代である、VHSビデオサイズのQY70を当時新品で購入。アレンジャーとして、XG音源として、常に頼れる存在でした。
ただ、データの管理が面倒だった為、外部メディアが使えるQY100(中古)へのアップグレードに踏み切り、現在に至ります。
QY100があれば、音楽制作はお手軽です。
いつも通り、こんな感じで作りました。
1.コード進行作成
メロディーだけ貰ったので、まずメロディーに合う、コード決めます。ここは膝上鍵盤、YAMAHA reface dx登場(こいつも素晴らしい)。メロディーを弾きながらコードを探ります。
2.パターン決め、ドラフト版作成
コード進行が決まったら、そのコードをQY100に入力し、パターンをコロコロ切り替えながら、色んな組み合わせを試します。イメージに合うパターンで、いくつか曲を組み上げ、ドラフト版を制作します。このドラフト版を依頼者に聞いてもらい、希望する曲調を探ります。
3.SMFに変換
曲調が決まったら、ドラフト版にアレンジを加えますが、ここからはDAWを使います。DAWにデータを持ち込む為にSMFに変換します。
QY100には「EXPAND BACKING」という機能があります。この機能、重要です。
これは、QY100のパターントラックをmidiトラックに変換する機能です。パターントラックをmidi トラック変換ししてから、SMFとして取り出します。
そしてSDカードでDAWに、、と思いきや、これがスマートメディアです。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/スマートメディア
そんなメディアを読み取れるリーダは、少なくなりました。
サンワサプライ USB2.0 カードリーダー ADR-ML18BKN https://www.amazon.co.jp/dp/B01M1JL03M/
4.DAWでアレンジ
アレンジと言っても、私の場合、音を差し替えて、音を減らすのみです。
まずDAWでSMFを読み込みます。これは全てのDAWで可能です。
そして、より音質の高いシンセの音に、差し替えるのですが、この作業が非常に楽しい。音楽を作ってる!という気分に浸れます。
残念ながら肝心のシンセが使えないので、今回は今すぐ使えるXG音源の最高峰、MU2000のみです。
そして音を減らします。
音を加えるには才能が必要ですので、私は音を減らします。パート丸ごとミュートして、ひたすら減らします。こうする事で、シンセの音の良さが引き立ちます。
今回はXG音源なので、ほぼそのまんま、にしました。
はい、これで終了です。
QY100は、多くのパターンを内蔵していますが、多過ぎないので選びやすく、使いやすいものばかりです。もちろん最新!ってのはありませんが、最新!を求められる事も無いので全く困りません。
ゲーム機感覚のボタン配置とUIは本当に秀逸です。やはり手放せないなぁ、と改めて実感しました。
迷わずと言いながら、実はQY100を手にする前、せっかく持っているiPad Pro 9.7を使おうと、YAMAHA Mobile Music Seqencerに挑戦しました。ところが、コード進行→パターン設定→パターン調整という、私のワークロードに合う使い方が見つからず時間切れ。使い慣れた機材に日和ってしまったと言うのが、実際のところ。
次の機会には、必ずチャレンジしたいと思います。